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グラフィックボード補助電源なし最強はどれ?2025年おすすめ比較

こんにちは。LeanPower Lab運営者の「Masa」です。

今、お手持ちのメーカー製パソコンや、スリムタワー型のデスクトップPCを「ゲーミングPC化したい!」と考えて、「グラフィックボード 補助電源なし 最強」というキーワードで検索されているのではないでしょうか。その気持ち、痛いほどよくわかります。私もかつて、電源容量の少ないビジネスPCでどうにかして最新ゲームを遊びたくて、夜な夜なパーツ情報を漁っていた時期がありました。

実は、2024年から2025年にかけて、この「補助電源不要」というジャンルは革命的な進化を遂げています。以前なら「動けばラッキー」程度だった古いPCでも、適切なグラボを選べばApex Legendsやフォートナイト、さらには重量級のRPGまで快適に動く時代になったんです。しかし、その一方で「ロープロファイル対応の有無」や「PCI Expressの世代による性能低下」、「中古市場での価格変動」など、選ぶための基準が複雑になりすぎて、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、PCオタクである私が実際に検証し、調べ尽くした情報を基に、あなたのPC環境にベストマッチする「最強の一枚」を見つけるお手伝いをします。失敗しない選び方を身につけて、快適なゲーミングライフを手に入れましょう。

  • 最新の補助電源不要GPUの中から、性能数値とコストパフォーマンスのバランスが良い「真の最強モデル」が具体的にわかる
  • Apex Legendsやフォートナイトなどの人気ゲームタイトルが、実際にどのくらいのフレームレートで動くのかを把握できる
  • お使いのPC環境(PCI Expressの世代や電源容量)に合わせた、相性問題を起こさない失敗しないグラフィックボードの選び方が身につく
  • RTX A2000やRX 6400など、少し癖のある玄人向けモデルのメリットとデメリットを正しく理解し、自分に向いているか判断できる
目次

グラフィックボード補助電源なし最強候補のスペック分析

まずは、現在市場で手に入れることができる「補助電源なし」のグラフィックボードの中から、「最強」の称号を争う主要な4つの候補たちを徹底的に分析していきましょう。正直なところ、数年前までなら「GTX 1650を買っておけば間違いない」という状況でしたが、今は新しい技術を搭載したモデルが登場しており、選択肢が非常に面白くなっています。

補助電源不要のおすすめGPU一覧

現在、PC内部の補助電源ケーブル(6ピンや8ピン)を接続せずに、マザーボードのスロットからの給電(最大75W)だけで動作するモデルの中で、現行のおすすめは以下の4つに絞られます。これらはそれぞれ異なるアーキテクチャ(設計思想)で作られており、得意なことや苦手なことがはっきりしています。

モデル名 GPUチップ メモリ (VRAM) 消費電力 (TGP) 特徴・強み
GeForce RTX 3050 6GB Ampere (GA107) 6GB GDDR6 70W 現在の新定番。DLSSとレイトレーシングに対応し、最もバランスが良い。
NVIDIA RTX A2000 Ampere (GA106) 6GB / 12GB 70W 業務用の皮を被ったモンスター。CUDAコア数が圧倒的で、純粋な性能は最強。
Radeon RX 6400 RDNA 2 (Navi 24) 4GB GDDR6 53W 驚異的な省電力性。ただしPCIe 4.0環境専用と言える尖った仕様。
GeForce GTX 1650 Turing (TU117) 4GB GDDR6 75W 長年愛された名機。枯れた技術で安定しているが、最新ゲームには力不足感も。

まず注目すべきは「GeForce RTX 3050 6GB」です。これは従来の8GB版(要補助電源)を省電力向けに再設計したモデルで、メモリバス幅こそ96-bitに制限されていますが、Ampereアーキテクチャの恩恵である「RTコア(レイトレーシング用)」と「Tensorコア(AI処理用)」を搭載しています。これにより、低消費電力ながら最新の機能フル活用できるのが最大の魅力です。(出典:NVIDIA公式サイト『GeForce RTX 3050』製品ページ

対して「NVIDIA RTX A2000」は、本来CADや3Dモデリングなどのプロフェッショナル用途に作られた製品ですが、その中身はRTX 3060に近いチップ(GA106)を低クロックで動作させているという、ある意味「反則級」の仕様を持っています。CUDAコア数(演算ユニットの数)は3,328基と、RTX 3050の約1.5倍もあり、70Wという制限の中で物理的に詰め込める最大の性能を実現しています。

「Radeon RX 6400」は、ノートPC向けの技術をデスクトップに転用したモデルで、消費電力が53Wと非常に低いのが特徴です。電源ユニットが200W程度の極小PCでも動かせる可能性が高いですが、機能面での制約も多く、選ぶ人を選ぶモデルと言えます。

最後に「GeForce GTX 1650」。これはGDDR6版とGDDR5版が存在しますが、今選ぶなら高速なGDDR6版一択です。最新機能はありませんが、ドライバの安定性と中古市場での流通量の多さで、安価にPCを強化したい層には依然として強い味方です。

2024年の最新ベンチマーク比較

スペック表だけでは見えてこない「実際の強さ」を測るために、グラフィックボードの性能評価で最も信頼されているベンチマークソフト「3DMark Time Spy(DirectX 12)」のスコア目安を比較してみましょう。これは、現代の3Dゲームをどれくらい快適に動かせるかを示す偏差値のようなものです。

Time Spy Graphics Score(概算スコア)

  • NVIDIA RTX A2000: 5,700 〜 6,300
  • GeForce RTX 3050 6GB: 4,800 〜 5,200
  • Radeon RX 6400: 3,800 〜 4,200 (※PCIe 4.0環境下)
  • GeForce GTX 1650 (G6): 3,500 〜 3,800

このデータから読み取れる事実は非常に明確です。純粋なグラフィック描画性能(ラスタライズ性能)において、最強なのは間違いなく「RTX A2000」です。GTX 1650と比較すると、なんと60%以上も高いスコアを叩き出しています。これは、エントリークラスとミドルクラスほどの性能差があり、同じ「補助電源なし」というカテゴリにいるのが不思議なレベルです。

次点の「RTX 3050 6GB」も健闘しています。GTX 1650に対して約35%〜40%の性能向上を果たしており、実ゲームにおいては「設定をワンランク上げられる」または「フレームレートが30〜40向上する」といった体感差として現れます。この35%の差は非常に大きく、今まで「低設定でもカクついていたゲーム」が「中設定で快適に遊べる」ようになる境界線と言えます。

一方で、RX 6400とGTX 1650のスコア差はそこまで大きくありません。RX 6400は最新の設計ですが、メモリバス幅が64-bitと狭いため、高解像度や重いテクスチャ処理ではスコアが伸び悩む傾向にあります。それでも、消費電力がGTX 1650より20W以上低いことを考えれば、ワットパフォーマンス(電力効率)は驚異的です。

ロープロファイル対応モデルの利点

私たちが「補助電源なし」のグラボを探す最大の理由、それはPCケースのサイズ制約ではないでしょうか。特に、DellのOptiPlexシリーズ(7010, 5050など)やHPのEliteDesk、LenovoのThinkCentreといった企業向けリースアップPCは、幅が約10cmしかない「スリムタワー筐体」であることが大半です。

こうしたPCに通常のフルサイズグラフィックボードは物理的に入りません。そこで必須となるのが「ロープロファイル(Low Profile / LP)」という規格です。

※以下の画像イメージ:通常サイズのブラケットとロープロファイル用ブラケットの比較

今回ご紹介している4つのGPU(RTX 3050 6GB、RTX A2000、RX 6400、GTX 1650)は、主要メーカー(MSI、ASUS、GIGABYTE、玄人志向、ZOTACなど)からロープロファイル対応モデルが発売されています。特にRTX A2000に至っては、もともとサーバーやワークステーションへの組み込みを想定しているため、標準でロープロファイルブラケットが装着されていることがほとんどです。

【購入時の注意点】
Amazonや楽天、PCパーツショップで購入する際は、必ず製品名に「LP」や「Low Profile」という文字が含まれているか確認してください。製品には通常、標準ブラケット(長い金具)とLP用ブラケット(短い金具)の両方が同梱されていますが、中古品を購入する場合は「LPブラケット欠品」というケースが多々あります。これがないとPCケースに固定できず、グラボがぶら下がった状態になり非常に危険です。

また、これらのカードの多くは冷却のURLためにファンを2つ搭載していたり、ヒートシンクが分厚かったりして「2スロット占有」となるのが一般的です。PC内部の拡張スロット周辺に、別のカード(Wi-Fiカードなど)やケーブルが干渉しないスペースがあるかどうかも、事前に定規で測って確認しておくことを強くおすすめします。

RTX 3050とGTX 1650の違い

市場価格を見ると、中古のGTX 1650が1万円台前半で手に入るのに対し、新品のRTX 3050 6GBは2万円台後半から3万円台前半。「倍近い価格差があるなら、安いGTX 1650で十分じゃない?」と考えるのは当然です。しかし、これから長く使っていきたいと考えるなら、私は断然「RTX 3050 6GB」を強く推します。

その決定的な理由は、「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」への対応有無です。

DLSSとは、AI(人工知能)を使って、低い解像度でレンダリングした映像を、高画質な高解像度映像にアップスケーリングする技術です。例えば、GPU内部では「720p」の軽い負荷で映像を作り、画面に出す瞬間にAIが「1080p」のきれいな映像に書き換えてくれるのです。

DLSSの効果イメージ
DLSSをオンにするだけで、画質をほとんど落とすことなく、フレームレートが1.5倍〜2倍に跳ね上がることがあります。これは、物理的なパワー不足を知能でカバーするようなもので、GTX 1650には絶対に真似できない芸当です。

GTX 1650は「FSR(FidelityFX Super Resolution)」という類似技術は使えますが、FSRはAIを使わないため、DLSSに比べると画質(特に遠くの敵の視認性や細かい文字の鮮明さ)で劣る場合があります。最新の重いゲーム(サイバーパンク2077やモンハンワイルズなど)を、補助電源なしのPCでどうしても動かしたいと思った時、このDLSSが使えるかどうかが「プレイ可能」か「起動するけどガクガク」かの分かれ道になります。

中古PCにおすすめの安い製品選び

予算を極限まで抑えたい、例えば「PC本体とグラボ合わせても3万円でゲーミングPCを作りたい」という場合は、中古市場を賢く利用するのが正解です。

この場合、主役になるのはやはり「GeForce GTX 1650」です。中古相場は非常にこなれており、フリマアプリや中古パーツショップでは10,000円〜13,000円程度で良品が見つかります。性能的には最新ゲームの高画質プレイは厳しいですが、Apex LegendsやValorant、マインクラフトといった定番タイトルを遊ぶ分には十分な実力を持っています。初めての自作や改造で「もし壊したら怖いから、高いパーツは買いたくない」という初心者の方の練習台としても最適です。

一方で、中古のRTX A2000には少し注意が必要です。このカードは電力効率が極めて高いため、過去に暗号資産(仮想通貨)のマイニング用として大量に使われていた時期があります。中古市場に出回っている安いA2000(2万円台など)は、24時間365日フル稼働させられていた「酷使個体」である可能性が否定できません。ファンから異音がしたり、サーマルパッドから油が染み出していたりするリスクがあるため、購入時は信頼できるショップの保証付きを選ぶか、状態をしっかり確認する必要があります。

また、古いメーカー製PC(第4世代 Haswell 〜 第7世代 Kaby Lake)に搭載されている電源ユニットは、経年劣化していることも考慮しなければなりません。定格出力が240W程度の電源でも、75Wのグラボを追加してシステム全体の消費電力がピーク時にギリギリになると、突然シャットダウンするなどのトラブルが起きやすくなります。中古PCを活用する場合は、USB機器を減らすなどして、できるだけ電力に余裕を持たせる工夫も必要です。

グラフィックボード補助電源なし最強の実ゲーム性能評価

スペック上の数字や機能の話は理解できたとしても、私たちが最終的に知りたいのは「自分がやりたいあのゲームが、どれくらい快適に動くのか?」という一点に尽きますよね。ここからは、実際の人気タイトルにおけるフレームレート(FPS)の挙動を、具体的なシチュエーションを交えて解説していきます。

ApexやフォートナイトのFPS計測

FPS(First Person Shooter)やバトロワ系ゲームにおいて、フレームレートは勝率に直結する最重要パラメータです。一般的に、快適にプレイするには「平均60fps以上」、競技性を求めるなら「144fps」が目標とされます。FHD解像度(1920×1080)における実測目安は以下の通りです。

ゲームタイトル 設定 RTX 3050 6GB GTX 1650 プレイ感の評価
Apex Legends 低設定 平均 100〜120 FPS 平均 70〜80 FPS 3050ならスモークが焚かれる混戦時でも60fpsを割ることが稀で、非常に快適。1650は激戦時に若干の重さを感じる場面も。
Fortnite パフォーマンスモード 平均 144 FPS以上 平均 80〜100 FPS フォートナイトは軽い設定(パフォーマンスモード)にすれば、3050で144Hzゲーミングモニターの性能をフルに活かせる。
Valorant 低設定 平均 200 FPS以上 平均 144 FPS以上 どちらも余裕で動作。ValorantメインならGTX 1650でも全く問題なし。

Apex Legendsの場合、RTX 3050 6GBを使えば、PS4やSwitchとは別次元の「ヌルヌル」した動きを体験できます。降下直後やテルミットグレネードが飛び交う重いシーンでも、フレームレートが安定しているため、エイム(照準)が敵に吸い付くような感覚を得られるでしょう。一方、GTX 1650でもプレイ自体は十分可能ですが、144Hzモニターを使って本気でランクマッチを戦うには、少しパワー不足を感じるかもしれません。

Fortniteに関しては、レンダリングモードを「パフォーマンス(低グラフィックス忠実度)」に設定することで、RTX 3050 6GBならクリエイティブモードや通常のバトロワで144fps〜160fps以上を叩き出すことも可能です。補助電源なしのPCでこれだけの環境が作れるのは、数年前には考えられなかったことです。

RTX A2000の性能と注意点

さて、ベンチマーク番長であるRTX A2000ですが、ゲーム性能も当然ながら「最強」です。Apex Legendsであれば、設定を詰めれば平均130〜144fps付近を安定して維持できるポテンシャルを持っています。VRAMが6GB(後期モデルは12GB)あり、メモリ帯域も広いため、テクスチャ設定を多少上げてもフレームレートが落ちにくいという強みがあります。

しかし、ゲーマーが導入するにはいくつかの高いハードルがあります。

RTX A2000導入の注意点

  • 価格の高さ: 新品は7万円〜10万円と非常に高価です。中古でも3万円〜5万円程度で取引されており、RTX 3050の新品が買える値段です。
  • 冷却ファンの騒音: A2000は「シロッコファン(ブロワーファン)」という、空気を吸い込んでブラケット側から排出するタイプのファンを1つだけ搭載しています。高負荷時にはファンが高速回転し、「フォーーッ」というサーバーールームのような高周波の風切り音が響くことがあります。静音性を重視する部屋では耳障りかもしれません。
  • 映像出力端子の形状: A2000の出力端子は「Mini DisplayPort」が4つ並んでいる特殊な仕様です。一般的なHDMIケーブルやDisplayPortケーブルはそのまま挿さらず、必ず「Mini DP → HDMI」などの変換アダプタや専用ケーブルが必要になります。これを買い忘れると、届いても画面が映せません。
  • ドライバの相性: 基本的に「NVIDIA RTX Enterprise / Quadro」ドライバで動作しますが、最新ゲームへの最適化パッチ(Game Ready Driver)の適用対象外となることがあります。GeForce用のドライバを無理やり当てる方法もありますが、公式サポート外の運用となります。

RX 6400のボトルネック解説

AMDのRadeon RX 6400は、新品でも1万円台後半から2万円程度で買えることがあり、その安さと53Wという圧倒的な省電力性が魅力です。しかし、このグラボには「絶対に知っておかなければならない罠」が存在します。それが「PCI Express接続レーン数の制限」です。

通常のグラフィックボードはマザーボードと「x16」または「x8」という太いパイプでデータをやり取りしますが、RX 6400は物理的に「x4」しかレーンを持っていません。これが最新の規格である「PCIe 4.0」環境であれば、帯域幅が足りるため問題なく性能を発揮できます。

しかし、私たちがアップグレードしようとしている古いPC(第10世代以前のCore iシリーズなど)は、一世代前の「PCIe 3.0」規格です。「PCIe 3.0 × x4レーン」という組み合わせになると、データの通り道が極端に狭くなってしまいます(帯域幅が約4GB/sに半減)。

このボトルネックが発生すると、具体的にどうなるのか?

TechPowerUpなどの検証データによると、PCIe 3.0環境でRX 6400を使用した場合、4.0環境に比べて平均で約14%、最悪の場合(Doom EternalやF1 2021などVRAMを多用するゲーム)では30%〜40%もフレームレートが低下することが判明しています。ひどい時には画面が一瞬止まる「スタッター(カクつき)」が頻発し、ゲームどころではなくなることも。そのため、Core i7-4790やi7-7700などの「PCIe 3.0世代のPC」を使っている方には、RX 6400は「最強」どころか「地雷」になりかねないので、強くおすすめしません。

動画編集や配信性能の違いを比較

「ゲームプレイ動画を録画してYouTubeにアップしたい」あるいは「Twitchでライブ配信をしてみたい」という野望をお持ちの方もいるでしょう。ここで重要になるのが、GPUに搭載されている「ハードウェアエンコーダー」です。

  • RTX 3050 / A2000 / GTX 1650: これらのNVIDIA製GPUには「NVENC(NVIDIA Encoder)」という専用回路が搭載されています。これを使うと、ゲームの処理(CPU/GPU)とは別の回路で動画を圧縮するため、ゲームの重さにほとんど影響を与えずに高画質な配信・録画が可能です。特にRTX 3050とA2000に搭載されている第7世代NVENCは画質が非常に良く、プロのストリーマーも愛用するレベルです。
  • RX 6400: 残念ながら、RX 6400はコストカットとチップサイズの縮小のために、動画エンコード機能(H.264/H.265)がハードウェアレベルで削除されています。 つまり、RX 6400を使って配信や録画をする場合、CPUのパワーを使ってエンコード(x264)するしかありません。しかし、補助電源なしグラボを積むようなPCのCPUでは、ゲーム処理だけで手一杯なことが多く、配信を同時に行うとPC全体が重くなってしまいます。

また、RX 6400は「ShadowPlay(Relive)」のような、過去数分間を遡って録画するインスタントリプレイ機能も使えません。クリップを撮りたいゲーマーにとっては致命的な欠点と言えるでしょう。

価格とコスパで選ぶ最適解

ここまで様々な角度から検証してきましたが、結局のところ「お財布事情」も含めてどれを選ぶのが正解なのでしょうか。私の独断と偏見で、ユーザータイプ別の最適解を分類してみました。

タイプ別おすすめグラボ診断

  • 【とにかく安く済ませたい・入門者】→ GTX 1650 (中古)
    予算1万円〜1.5万円。画質にはこだわらないから、とりあえずPCでゲームを動かしてみたい人向け。コスパは最強クラスですが、将来性は低いです。
  • 【PCが比較的新しい(第11世代Core以降)・電源が弱い】→ Radeon RX 6400
    予算2万円前後。電源容量が180W〜240Wしかない特殊なPCや、PCIe 4.0対応の新しいPCを使っている人向け。動画編集はしない、ゲーム特化ならアリです。
  • 【失敗したくない・長く使いたい万人向け】→ RTX 3050 6GB (新品)
    予算2.8万円〜3.5万円。DLSSで長く戦えるし、NVENCで配信もできる。PCIe 3.0の古いPCでも性能低下がほとんどない。初期投資は少し高いですが、満足度は一番高い「安牌」です。
  • 【スリムPCで極限を目指すロマン派】→ RTX A2000
    予算3.5万円〜(中古)。設定や端子の変換など、多少の面倒ごとは楽しめる玄人向け。「俺のPC、ロープロだけど最強なんだぜ」と悦に入りたいならこれしかありません。

グラフィックボード補助電源なし最強の結論と選び方

最後に結論をまとめます。「グラフィック ボード 補助 電源 なし 最強」という検索キーワードに対する、2025年現在の私のファイナルアンサーは……

「GeForce RTX 3050 6GB (ロープロファイルモデル)」

これが、最も多くの人にとって幸せになれる選択肢です。絶対的な演算性能ではRTX A2000に軍配が上がりますが、入手性、価格、静音性、ゲーム機能(DLSS)、そして配信機能(NVENC)のすべてを高いレベルで兼ね備えているのはRTX 3050 6GBしかありません。特に、古いPCユーザーが多いこの市場において、PCIeの世代を気にせずポテンシャルを発揮できる汎用性の高さは決定的な評価ポイントです。

あなたのPCが、ただの事務用マシンから、最新のゲームがサクサク動くゲーミングマシンへと生まれ変わる瞬間は、本当にワクワクするものです。ぜひ、自分の環境と予算に合った一枚を選んで、最高のゲーミングライフをスタートさせてください!

※交換作業を行う際は、必ずPCの電源ケーブルを抜き、金属部分に触れて静電気を逃してから作業してくださいね。また、自分のPCの電源容量が極端に少ない場合(180Wなど)は、メーカー公式サイトで仕様をよく確認することをおすすめします。

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