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PCケースのピラーレス化|5つのデメリットと後悔しない対策

こんにちは。LeanPower Lab運営者の「Masa」です。

最近、自作PC界隈で流行しているピラーレスケースですが、見た目がかっこいい反面、エアフローや冷却性能は大丈夫なのか、ガラスが割れる心配はないのかといった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に白いケースだと汚れが目立つのかや、ファン配置はどうすればいいのか、そもそもおすすめのモデルはどれなのかといった疑問も尽きません。この記事では、ピラーレスの意味などの基礎知識から、導入前に知っておくべき具体的な欠点について詳しく解説していきます。

  • ピラーレスケース特有の冷却や構造に関するデメリットを理解できる
  • コストや重量など購入前に知っておくべきリスクを把握できる
  • エアフローを改善するための正しいファン配置や対策がわかる
  • 後悔しないためのパーツ選びやおすすめのケース情報を得られる
目次

PCケースのピラーレス化にあるデメリットとは

まずは、ピラーレスケースを導入する際に直面する具体的なデメリットについて、構造やコストの面から包み隠さずお話ししていきます。見た目の良さという大きなメリットの裏側には、いくつかの注意点が存在します。

ピラーレスの意味と構造による冷却の限界

そもそも「ピラーレス」とはどういう意味なのか、改めて確認しておきましょう。これは、ケースのフロント(前面)とサイド(側面)のガラスパネルをつなぐ角の部分に「支柱(ピラー)」がない構造のことを指します。この支柱がないおかげで、まるでショーケースのように内部のパーツをパノラマで見渡せるのが最大の特徴です。

しかし、この美しい構造そのものが、冷却においてはひとつの足かせになることがあります。一般的なPCケースであれば、フロント部分はメッシュ状になっていて、そこから外気をダイレクトに取り込む(吸気する)ことができますよね。一方で、ピラーレスケースはフロントもサイドもガラスで覆われているため、前方からの空気の通り道が物理的に塞がれている状態なんです。

この構造的な違いにより、従来のケースと同じ感覚でファンを取り付けても、期待通りの冷却効果が得られない可能性があります。見た目の開放感と引き換えに、吸気経路が制限されてしまう点は、購入前に必ず理解しておくべき構造上の特性だと言えるでしょう。

ピラーレスのエアフローは窒息しやすいのか

よくネット上でも「ピラーレスは窒息ケースではないか?」という議論を見かけますが、これは半分正解で半分誤解といったところかなと思います。ただ、何も考えずに組むと熱がこもりやすい「窒息状態」になりやすいのは事実です。

先ほど触れたように、フロントから吸気できないため、ピラーレスケースでは別の場所から空気を取り込む必要があります。もし、ファンの数が足りなかったり、吸気と排気のバランスが悪かったりすると、ケース内の熱気が逃げ場を失ってしまいます。

注意点:標準ファンだけでは不十分な場合も安価なピラーレスケースの場合、付属しているファンの数が少なかったり、風量が弱かったりすることがあります。ハイエンドなグラフィックボードやCPUを搭載する場合、そうのままの状態では冷却不足に陥るリスクが高まります。

つまり、ピラーレスケースは「エアフローが悪い」というよりは、「エアフローの構築に工夫が必要」なケースだと言えます。適切な対策をしないと、高負荷なゲーム中にパーツの温度が上がりすぎてしまうリスクがある点は、デメリットとして認識しておく必要があります。

側面のガラスパネルが割れる危険性と対策

ピラーレスケースの主役とも言える強化ガラスですが、これには「割れる」というリスクが常につきまといます。特にピラーレスの場合、フロントとサイドの2面、あるいはトップを含めた3面にガラスを採用しているモデルが多く、その分だけ破損のリスクも高くなります。

強化ガラスは面への圧力には強いですが、角への衝撃には非常に弱いという特性があります。組み立て中にうっかり角をぶつけてしまい、粉々に砕け散ってしまった……なんていう悲しい事故も、SNSなどでたまに見かけますよね。また、ガラスパネルを多用しているため、ケース自体の重量もかなりのものになります。

金属製のメッシュケースに比べて非常に重くなるため、一度設置してしまうと、掃除や模様替えのための移動が億劫になりがちです。メンテナンスのためにパネルを外す際も、落下させないよう細心の注意を払う必要があり、取り回しの良さという点では金属ケースに軍配が上がります。

白いピラーレスケースの汚れや反射の問題

ピラーレスケースといえば、清潔感のある「白(ホワイト)」モデルが非常に人気ですね。私も白いデスク環境には憧れます。しかし、ガラス面が多いピラーレスの白モデルには、特有の悩みもあります。

まず、ガラスパネルについた指紋やホコリが非常に目立ちます。内部が綺麗に見える分、ガラスの汚れも同時に目立ってしまうため、こまめな拭き掃除が欠かせません。「PCは組んだら放置したい」というズボラな方(実は私もそうなのですが……)には、少々手間に感じるかもしれません。

また、意外と見落としがちなのがモニターや部屋の照明の反射(映り込み)です。

デスクの配置に注意

多くのピラーレスケースは、デスクの右側に置くことを想定して左側面がガラスになっています。このとき、モニターの映像がガラスに反射して気が散ったり、逆に部屋の照明が反射してケース内部が見えにくくなったりすることがあります。

特に夜間、部屋を暗くしてゲームをする際に、モニターの光がガラスに映り込むのが気になるという声も聞かれます。設置場所や照明の位置関係には少し気を使う必要があるかもしれません。

ピラーレスのファン配置の難しさとコスト増

個人的に一番のハードルだと感じるのが、この「コスト」と「ファン選び」の問題です。ピラーレスケースで見栄えの良いPCを組もうとすると、どうしても総額が高くなりがちです。

理由は単純で、中身が丸見えだからパーツにこだわらざるを得ないからです。適当な色のケーブルや、デザインがバラバラのファンを使うと、せっかくのピラーレス構造がかえって仇となり、雑然とした印象を与えてしまいます。結果として、光るメモリやスリーブケーブル、簡易水冷クーラーなど、見た目重視のパーツを選ぶことになり、予算が跳ね上がります。

さらに厄介なのが「吸気ファン」の問題です。通常、ケースファンは「フレームがある裏面」から風が出ます。ピラーレスケースで側面や底面に吸気ファンを設置すると、ケースの内側に向かって風を送る必要があるため、ファンの裏側(フレーム側)が丸見えになってしまうんです。

これを避けるためには、「リバースファン(逆回転ファン)」という、正面から吸気できる特殊なファンを用意する必要があります。これが通常のファンより少し高価だったり、種類が少なかったりするため、パーツ選定の難易度とコストを押し上げる要因になっています。

PCケースをピラーレスにするデメリットの対策

ここまでデメリットばかりを並べてしまいましたが、安心してください。これらの欠点は、正しい知識とパーツ選びでほとんど解消することができます。ここからは、デメリットをカバーして快適に使うための具体的な対策を紹介します。

ピラーレスでも冷える正しいエアフロー構築

「ピラーレスは冷えない」という誤解を解く鍵は、「煙突効果」を意識したエアフローにあります。フロントから吸気ができないなら、下から吸えばいいのです。

暖かい空気は上に向かって流れる性質があります。この自然な流れを利用し、ケースの底面(ボトム)から冷たい外気を強力に取り込み、温まった空気を天井(トップ)や背面から排出する。この「ボトム吸気・トップ排気」の流れをしっかりと作ってあげれば、ハイエンドなグラフィックボードを積んでいても十分に冷やすことができます。

エアフロー構築の鉄則

  • ボトム(底面):必ず吸気ファンを設置し、GPUに直接風を当てる。
  • トップ(天面):排気ファン(または簡易水冷のラジエーター)を設置し、熱を逃がす。
  • リア(背面):排気ファンでCPU周りの熱を排出する。

このように、空気の通り道を明確にイメージしてファンを配置することで、メッシュケースにも劣らない冷却性能を発揮させることが可能です。

効率的な吸気を行うピラーレスのファン配置

ボトム吸気に加えて重要になるのが、「サイド(側面)」のファン配置です。マザーボードの横にあるスペースですね。ここを吸気にするか排気にするかで悩む方も多いですが、基本的には「サイドも吸気」にすることをおすすめします。

サイドから新鮮な外気を取り込み、ケース内部を「正圧(吸気が排気より多い状態)」に保つことで、隙間からのホコリの侵入を防ぎつつ、冷却効率を高めることができます。ただし、ここで先ほどの「見た目問題」が発生します。

サイド吸気にするとファンの裏面が見えてしまう……そこで活躍するのが「リバースファン」です。サイドとボトムにはリバースファンを採用し、トップとリアには通常のファンを採用する。これで、どの角度から見てもファンの綺麗な面だけが見える、完璧なルックスと冷却性能を両立したPCが完成します。

組みやすくおすすめなピラーレスケース

これからピラーレスに挑戦する方には、どのようなケースが良いのでしょうか。デメリットの一つである「配線の難しさ」を解消してくれるのが、「デュアルチャンバー構造」を採用したケースです。

これは、マザーボードの裏側に電源ユニットやストレージを隠してしまう構造のことです。これにより、横幅は広くなりますが、裏配線スペースが非常に広くなります。余ったケーブルを裏側に押し込んでしまえば、表側からは一切見えなくなるため、初心者でもプロのような美しい配線が可能になります。

タイプ 特徴 おすすめユーザー
デュアルチャンバー型 裏配線が楽。横幅が広い。 配線を隠したい初心者〜中級者
コンパクト型 場所を取らないが配線難易度高め。 デスクを広く使いたい方
ファン付属型 コスパが良い。ファン選び不要。 予算を抑えたい方

NZXTのH6やH9シリーズ、Lian LiのO11シリーズなどが有名ですが、最近ではファンがあらかじめセットされたコスパの良いモデルも増えてきています。初めての方は、ファン選びの失敗がない「ファン付属モデル」から検討してみるのも良いでしょう。

ピラーレスにおすすめなパーツと選び方

最後に、ピラーレスケースの満足度をさらに高めるためのパーツ選びについて触れておきます。デメリットを「強み」に変えるためのアイテムたちです。

まず必須級なのが、繰り返しになりますが「リバースファン」です。これがあるだけで仕上がりのクオリティが段違いになります。そして、最近注目されているのが「背面コネクタ(BTFなど)」に対応したマザーボードとケースです。

これは、電源ケーブルやファンケーブルなどのコネクタ類をすべてマザーボードの裏側に配置してしまおうという新しい規格です。これを使えば、表側には本当にパーツしか見えない、究極のピラーレスPCを作ることができます。対応ケースとマザーボードが必要になりますが、配線の手間も大幅に減るため、予算が許すならぜひ検討してみてください。

PCケースのピラーレス化はデメリット解消可能

今回は「pc ケース ピラーレス デメリット」というテーマで、あえて厳しい視点から解説してきました。確かにエアフローの制限やコスト、ガラスの扱いなど注意点はありますが、それらはすべて「正しい知識」と「適切なパーツ選び」で解決できるものばかりです。

ピラーレスケースで組んだPCがデスクにあるだけで、毎日のPC作業やゲームのモチベーションが上がることは間違いありません。ぜひ、デメリットをしっかりと対策した上で、あなただけの最高に美しいPCを組み上げてみてくださいね。最終的な判断は、ご自身の環境や予算と相談して決めていただければと思います。

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